恥の多い生涯を送って来ました。

生き辛い私が日々感じることを残していきたいと思います。

恥の多い生涯を送って来ました①

物心がついた頃には埼玉におり、私と父、母、弟を含めた4人家族でした。

父は会社に勤めているようでしたが、職種がわかりません。寡黙な方で、それほど会話が無かったということでしょう。

対照的に母は過干渉で教育熱心でした。今振り返ると、彼女は育児を自分の生きがい、生きる意味として日々を送っていたのかもしれません。

弟は、どうやら私が母親の子宮に忘れてきた陽の部分を全て持って生まれてきたようで、天真爛漫な方でした。

せわしない毎日の中、家族全員そろうのは食卓ぐらいでしょうか。我が家では沈黙になっても気まずくならないようにテレビをつけます。父は酒を飲み、面白おかしいテレビを見ながら笑っています。一方、私と弟は黙々とご飯を口に運んでいます。時折、母から声をかけられます。「今日学校はどうだった?」「普通」

といったふうに、家族間のコミュニケーションが乏しく、まるで家族の仮面をかぶった他人同士が共同で生活を営んでいるようなのでした。知恵がついた現在、客観視すればこの事態が異常であることは明らかなのですが、当時は気づきませんでした。こういった家族を「機能不全家族」と呼ぶそうです。