恥の多い生涯を送って来ました。

生き辛い私が日々感じることを残していきたいと思います。

松島遠征

仙石線石巻行きの列車に揺られている時から予感はしていたのだが、その通り松島海岸駅でたくさんの人が下車。そして松島のメインストリートを練り歩く。
私も途中までは群衆と足並みを揃えたのだが、どうにもこれが性に合わず、独り脇道にそれて内陸へ向かう。
そこには期待通り、静寂があった。

ウグイスの鳴き声を久しぶりに聞いた私は思わず駐車場の入り口の石垣に腰を下ろした。葉擦れの音が心地良い。これだった。これが私の求める時間だ。

私はまたしてもマジョリティに染まることができなかった。然し、もうそれで良かった。威勢の良い客引きの声、群れる集団の馬鹿騒ぎが聞きたければ繁華街に行けば良い。私は喧騒を逃れるため、一人になるために旅に出てきたのだ。