今日は朝から香貫山(沼津)に登った。
人はなぜ山に登るのか。それは、考えても意味の無い事を考えてしまう退屈な時間を楽しい思い出で埋めるためではないか。
実際に私は登山の最中、「なぜ私は朝っぱらから登山しているのだろう」という疑問が脳裏をよぎったのだが、緑が深まるにつれて消えた。鳥のさえずり、木々のざわめき、滲み出す汗、踏み出す一歩。それらに意識は持っていかれ、没頭した。その間、言うまでもなく、爽快感があった。
登山口付近で野良猫に出会った。彼らは人通りが多いこの場所で、エサが貰えると理解している。その証拠に、私を警戒することなくミャーミャー鳴いて物乞いをする。
野生動物はたくましい。手段など選ばず、生きることに必死だ。自らの置かれた境遇に文句一つ垂れず、今日を生きている。