恥の多い生涯を送って来ました。

生き辛い私が日々感じることを残していきたいと思います。

食べて寝て排泄するだけで良い

私は老人ホームに勤めている。

日々、入居者様方を観察していると、大半は食べて寝て排泄してテレビを見て一日が終わっている。それにも関わらず、焦る様子が無い。「もう先が短いから」とたびたびおっしゃるのに。

赤ん坊や小学生もそうだ。彼らも衣食住が保障されており、食べて寝て排泄して一日を終えているのに焦る様子が無い。

対照的に、私は「あれをしなくてはならない、これをしなくてならない」という焦燥感に日々悩まされ、生き辛さを感じている。

いつからか。将来いい大学に入り、いい会社に就職し、家庭を持ち、立派な大人になりなさい。そんな幼少時代から刷り込まれてきた教えを、並の努力では叶えられないと悟った20代後半からではないか。

人は将来を考えると焦る。その焦りがゼロであれば自己成長は望めなくなる為、必ずしも焦りは悪ではない。しかし、過度に焦り、将来にばかり目を向けていると今を見失い、生き辛くなる。

私は今後、生き辛さを感じるときは一度立ち止まり、自らに優しくお声がけすることにする。「辛い時は食べて寝て排泄するだけで良いんですよ?」