恥の多い生涯を送って来ました。

生き辛い私が日々感じることを残していきたいと思います。

2021 9/1 下田

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夏は、どうやら過ぎたようだ。かじかみながら爪木崎でシュノーケリング。駐車場には他県ナンバーが勢ぞろいだった。昨年は未知なるウイルスに人々は恐怖したが、今年は既に未知ではなくなったウイルスへの感染防止は万全のようで、人々の思い出作りをしたい欲は抑えられないようである。そして私もその中の一人である。

爪木崎は昨年に続き2度目だが、飽きない。まず白砂のビーチは我が故郷の沖縄を連想させる。肝心の海中も透明度が高く、海底まで見える。そしてなにより遊泳エリアが広いところがスリルを感じられ、楽しい。また、沼津付近では見たことがないハコフグやカワハギに夢中になれる。ムラサメモンガラのようなカワハギは何て名前なのだろう。ソラスズメダイと一緒に南国感を演出していた。

ただ、曇りで寒かった。たまらず売店でホットコーヒーを頼んだのだが、やけに出てくるまで時間がかかった。そのわけは、日焼けしたおばあちゃんの店員が「ドリップに少し時間かかる」と教えてくれた。

待っている間、おばあちゃんが5月頃に海に潜って貝や海藻を採るのだと話をしてくれた。漁業権の件が気になったので聞くと、下田の地元民は株を所有しており、それが漁業権になるとのことだった。f:id:datekanal:20210902182515j:image
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15時にチェックイン。コロナに打ち勝った証として下田大和館に宿泊。わざわざグレードの高い部屋を予約しただけあり、オーシャンビューが素晴らしかった。なぜ南伊豆の海は緑がかっているのに下田の海は青いのだろう。お風呂上りに海を見ながらそんな事を考えたり、ぼんやりベンチに座っていた。夕飯の用意もしなくていい。余白が贅沢に思えた。

夕飯は海鮮炭火焼。海鮮がメインなのに印象に残ったのは、ナスのかんずり味噌和えと豚肉。炭の香りをまとい、とても美味であった。食事に合わせた酒は下田の地酒「黎明」と神津島の焼酎「盛若」。味は思い出せない。飲みやすかったと思う。

また、担当してくれた女中さんが笑顔を絶やさず、謙虚で素敵だった。生来の性格に加え、旅館の指導もあるのだろう。客に嫌な思いをさせてしまっては、せっかくの旅も台無しにしてしまう。だから人の思い出に携わる観光業って偉大だと思った。