恥の多い生涯を送って来ました。

生き辛い私が日々感じることを残していきたいと思います。

読書感想文「焼却炉行き赤ん坊」

このぐらい性に奔放で、パートナーに対して感情豊かに接することができなければ、子宝を授かるには縁遠いと思いました。それを可能にするのは初期衝動であり、お互いがより動物に近いうちに、本能と本能とがぶつかり合う必要がありそうです。ですので「子供は愛の結晶」という表現がありますが、正しくは「子供は恋の結晶」でしょう。恋は煮詰まると愛に変わり、何でもない日常を求めるあまり、お互いが動物から人間に戻っていきます。だから男はこの世に生まれてきた使命を果たすべく、もう一度動物になるために狩りへ出かけるのです。それに輪をかけて地位や名声のある芸能人となれば追わずとも自然と女が寄ってくるでしょうし、自分に自信があるでしょうから、不倫報道が絶えないのも仕方がない事なのかもしれません。

一方、私はというと生まれてこの方、異性に言い寄られた事の無い眼鏡坊主の干物男なので、その心配は無さそうです。そんな私のムードと波長を合わせるように同じく干物になった女とこれからも共に、何でもない日常を大事にしていきたいと、この本を読んで思いました。