恥の多い生涯を送って来ました。

生き辛い私が日々感じることを残していきたいと思います。

読書感想「いまをどう生きるのか」

努力が報われなかったり、大切な人とお別れをしなくてはならなかったりと、生きていれば時として深い悲しみに覆われる時があります。「そういう時は素直に悲しめば良い。悲しい時に泣かない者が悟りを得た者ではない。さんざんに泣きわめき、悲しみ抜いた後の立ち直る過程で智慧を得るのだから、感情が揺らぐことは必要である」と書いてありました。

私は揺るがぬ自分になりたい、何事にも動じない強い精神が欲しいと思い、日々鍛錬してきましたが、そもそも初歩の段階でつまずいていたことに気づき、関心させられました。この例えが万人に通用するのかは定かではありませんが、瀕死状態から息を吹き返した時にパワーアップするスーパーサイヤ人のように、悟りの境地に近づくには苦難に直面し、迷い苦しみ、そこから立ち直る必要があるということのようです。

私事ですが愛すべき町、人々とのお別れの時が近づいております。私は悲しい時に泣けるでしょうか。そしてその悲しみを乗り越えて、強くなれるでしょうか。海に憧れて移住してきたこの港町。実は禅ゆかりの地である事を知ったのはつい最近なのですが、それに相応しく、最後までこの町は私に試練を与えてくれます。