恥の多い生涯を送って来ました。

生き辛い私が日々感じることを残していきたいと思います。

いいにする

彩の国での面接を受けるため、6時20分の熱海行きに乗車致しました。

この時間の東海道線上りはほとんどが空席であり、通勤通学ラッシュで混雑する武蔵野線に揺られた学生時代が懐かしく思えました。
列車内は一人一人広大なパーソナルスペースを確保しつつ、港町から函南までは山々を望み、熱海から先は海を望みます。そこには、何もストレス要素がありません。地方でのストレスフリーな暮らしに伴い、現地に住む人々は緩くなります。その緩さの象徴として「いいにする」という方言があるのですが、私はこの方言が好きです。確かな意味は存じ上げませんが、余力を残すというニュアンスが含まれている気がします。「適当なところで切り上げる」という港町の人々の心持ちは完璧主義の傾向が強かった私の生き辛い人生を楽にしてくれました。

そのようにマインドまで港町に染まった私は、あろうことか、これから彩の国に着いたら面接前にサウナに行こうと考えております。私はもう、就活の事ばかり考えていたくない。この先に待ち受ける面接なんてどうでもいい。適当に構えていたい。つまりもう、就活なんて「いいにしたい」わけです。