恥の多い生涯を送って来ました。

生き辛い私が日々感じることを残していきたいと思います。

初めての奉仕活動

正直に言うと秋葉原の一件以来、寂しかった。孤独は辛かった。それは真理だ。そして人生初、自発的にボランティア活動に参加することになった。普段独りで過ごす休日だって、どこかで誰かと繋がっているわけなのだが、もっと分かりやすく繋がりを実感するためにはコミュニティへの参加が必要だと思ったからだ。

御用邸に着いて受付に行くと、草むしり会場はまた別の場所にあるとのことで、居合わせた宮崎美子さんに似ている奥さんと2人で草むしり会場へ向かうことになった。

その道中、私は気づいた。自分が当たり障りない会話を展開していることに。それはこの1年で職務上避けられなかった会話の中で磨かれた当たり障りないコミュ力だった。

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黙々と草を摘み続ける作業は性に合った。写経に取り組んだ時と同じような、精神が研ぎ澄まされて、雑念が振り払われていく感じがした。途中、今年初めて蝉の鳴き声を聞いたりして、やはり休日は外に出て何かに取り組むのが良いなと草を摘みながら考えていた。

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作業は1時間弱で終了。主催者様に感謝の言葉をかけていただき、会場を後にした。

清々しかった。同じ作業に取り組む仲間とは目を合わせて挨拶をしたり、それは山登りの時のような清々しさがあった。コロナ以降、密を避けるようになった現代において、人情を感じることができる貴重な場所であった。そして「ありがとう」という言葉に、私は救われた。私は存在しても良いのだと思った。

善い行いの後は気分が良かった。そして体を動かした後はメシがうまかった。

今までボランティアをしている人が理解できなかった。「お金がもらえないのに休日を無駄にするなんて」と思っていた。しかし、その考えは浅はかだった。ボランティアは自分が気持ちよくなるために行うものであり、気持ちよい経験ができたのでまた参加しようと思う。献血も行きたいと思う。世のため人のために貢献するのは気持ちが良い。

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