恥の多い生涯を送って来ました。

生き辛い私が日々感じることを残していきたいと思います。

既定路線を逃れられないかという取引

長年連れそった女との生活は穏やかなものであり、それを維持するために一緒に埼玉に帰るという既定路線。なのに昨晩は「自分は受け身になっている」「なんで女の都合に2度も振り回されて辛い思いをしなきゃならないのか」と女に対しての怒りがあった。

その次に取引があった。「女に沼津に残りたいと交渉しよう」「女より沼津と仕事を選ぼう」と思考がぐるぐる回り、眠れなかった。そんな不安感から結婚だの子作りだの、家族の絆を求めるようになった。それは簡単に安心感を得たいだけの無いものねだりであり、煩悩の原因だった。今の女との子作りでは高齢出産となってしまうため、新しい女に乗り換えようなどとおぞましい考えも浮かんだ。

全ては見えない未来への不安が原因であり、様々な取引はどれも今冷静に考えれば誰も幸せになれない悪手だった。

私が今、流れに流れて沼津にいるのも、結婚せずにダラダラしているのも、成り行きだった。だから後悔は無い。引越し一つでこれだけ考え込んでしまう性格なのだから、自分のことだけで精一杯である。ありのままになさい、let it be。今回も頼れる女に付いていく、それは既定路線であり、昨年の夏にはもうそのつもりでいたではないか。今更バタバタすることではない。まずは埼玉に帰る。正常な精神状態の時に導き出した答え。今の精神状態は酷い。目の前の肉布団に埋まって手っ取り早く安心したいだけの金玉野郎。だから埼玉に帰る、が正解。目先に集中。キューブラーロスの5段階中、4段目まで来ている。受容まであと少しだ。