恥の多い生涯を送って来ました。

生き辛い私が日々感じることを残していきたいと思います。

雨風を凌ぐことさえできたら

昨日、引越しの搬出が完了し、いよいよ私の港町での移住生活も本日限りとなります。

家財道具は最低限の寝具や衣類などを残して、先に我が故郷、彩の国へ向かいました。ですので、もう此処は寝るためだけに帰ってくる簡易宿泊所と化しましたが、私はそこまで不自由を感じていないのでした。それはこれまで自らに口を酸っぱくして言ってきた「ありのままを受け入れること」を多少なりとも体現できるようになってきていることに気づいた瞬間でした。

シャワーを浴びたければフィットネスジムに行けば良いし、食事も飲食店に行けば食べられる。そして食後はそのままデスクワークができる環境を選べば、充実した時間を過ごす事ができる。こうして自らの行動を振り返ってみると、普段は意識しておりませんでしたが、私は自宅の他に多くの居場所を持っていたことに気づきました。

それはたとえ住む場所を変えても継続可能な暮らしです。

以前の私は環境の変化に弱かったのですが、港町での4年間の暮らしの中で、どんな環境に置かれても生きられる術を身につけました。この地で培った確かな自信を胸に、明日彩の国へ帰ります。