恥の多い生涯を送って来ました。

生き辛い私が日々感じることを残していきたいと思います。

終活始めました

「せっかくだから」という発想は自分の都合を無視している。

人生の終焉と移住生活の終焉を重ね合わせるのは極端でしょうか。

間もなく退職する職場では連日引継ぎ業務に追われています。自分のいない未来の職場のことを考え、残った者が困らないように、漏れなく必要事項を引き継いていく様は、まさに終活です。

一方、プライベートではあくせくせずに、これまで通りの平凡な日常を繰り返すことに尊さを感じています。彩の国に帰れば海が遠ざかるといえども、今余暇にやりたいことはマリンアクティビティよりも、YouTubeへの動画投稿やカラオケ、サウナです。食べ物に至ってもご当地のものに拘らず、今、食べたいものを選んで食べています。ですから港町へ移住してきて5年目になりますが、結局さわやかのハンバーグは食べずに終わりそうです。

ところで、食べ物の嗜好について人とカンバセーションしていると「人生最後に食べたいものは何?」という月並みな質問がありますが、私はいつも返答に困ってしまいます。それは最期のとき、自分がどのような状況に置かれているかで食べたいものが変わってくるからです。もしも巨大隕石が地球に迫ってきているという状況だとしたら、私はおそらくメシを食わずに、その時を待つでしょう。はたまた、病に侵され、満身創痍の状態であれば、お粥を求めるかもしれません。

そのような思想が質問の趣旨からズレていることは重々承知していますから、実際に聞かれたら「寿司か焼肉で迷うね〜」なぞと好物を答えるわけですが、本当のところは「今はわかりかねます。その時のコンディションで考えたいです」と答えたいわけです。

例えば今日のランチには生刻みニンニクを溶いた豚骨醤油スープに、ワシワシ麺を絡めたものを貪りたい気分なのですが、もしもそうなれば夕食の献立はわかりかねます。場合によっては抜くかもしれません。