恥の多い生涯を送って来ました。

生き辛い私が日々感じることを残していきたいと思います。

懸垂と日々の悟り「バンド合宿」

今日が一番若い。

始めるなら今日だ。

 

こう見えても大学時代は軽音楽サークルに所属していました。「手っ取り早く異性にモテるにはロックだろう」という不純な動機で始めたのですが、思惑通りにはいかず、同年代の女性、さらには面接を受ける企業にも見放される等、苦渋を飲まされましたが、今も交友関係の続く友人達と出会えたことは何よりの財産となっております。

そんな友人達と先日、横須賀にてバンド合宿をして参りました。

私が発案した当初、「30代半ばでバンド合宿とか頭イカれてんだろ ! 」なぞと友人達は私をからかったのですが、当の本人は至って本気でした。確かに世間の同世代は各々家庭を築き、もう落ち着いている頃かもしれません。然し、私は一般的な同世代とは置かれている状況が違うし、年齢を理由に諦めたくない。なにより気力は衰えていないのです。

何はともあれ約束通り横須賀のバンド合宿施設に集合した私達。いざ音を合わせてみると、当時の感覚が徐々によみがえってきました。友人達も活き活きとした表情をしています。私達は時間を忘れて楽器を鳴らし、普段は内に秘めている想いを叫びました。30代半ばの私達を何がそんなに夢中にさせるのかというと、演奏には一つとして同じものが無く、何度合わせてもそれが一度きりの演奏となるのです。もしも手元が狂っても取り返しがつきませんので、だからこそ、その瞬間に集中するのです。

思いがけず楽器演奏は、まさに現在の私が目標として掲げる「今を生きる」を体現した時間でした。

合宿施設での練習終了後、私達には清々しい、やり切った達成感が漂っていました。それは尻込みしてやらなければ味わえなかった快感です。