恥の多い生涯を送って来ました。

生き辛い私が日々感じることを残していきたいと思います。

毒矢

ペンネーム伊達かなるさん35歳からのお便りです。

次の職場も決まらないまま、今の職場を退職します。無職となる2ヶ月後を思うと夜も眠れません。どうしたらよいでしょうか。

 

伊達さん、例えば、今あなたの身体に毒矢が刺さったとします。早く抜いて治療をしなければ命が危ない状況ですが、それでもあなたは2ヶ月先の未来を考えるでしょうか。そうではありませんよね?命の危険となれば目先のことを考えるはずです。つまり、今のあなたは経済的に恵まれており、当面の食事には困っていないということです。そして、つまらない事を考える余裕があるということです。

晴れの日には家の外に出て野生の動物をよく観察してみてください。公園のベンチに座っていれば、いずれ鳩が寄ってきます。そして、あわよくば食べ物を恵んでもらえないかと探りを入れてきます。彼らは明日のことなんて考えていません。今日を生きる事に必死です。

あなたも野生動物を見習い、今を大事にしてください。かけがえのない時間をつまらない事を考えて埋めるのはもったいないです。何か一生懸命になれるものに没頭してください。無いのであれば仕事に一生懸命になりなさい。たとえ退職日が決まっていたとしても、今日あなたが会社の一員であることは確かな事実です。当事者意識を持ち、最後までやり抜きなさい。その一生懸命に取り組む日々の中で今後に活きる智慧や自信を得ていくでしょう。それらはあなたが今不安に感じている将来の就職活動にも活きるものです。

未来を待ってはなりません。一生懸命に生きる今の積み重ねが未来です。どうぞ、今を一生懸命に生きてください。

 

どうせ考えるなら楽しい事を考えましょうよ。あなたの好きな事は何ですか?何をしている時が幸せですか?それに没頭していれば2ヶ月の時なんてあっという間に過ぎます。そして、その楽しい日々の積み重ねが未来です。ですから楽しい未来にするには楽しい今を積み重ねなければなりません。

今を大事にしてください。その時が来たら、その時にまた考えましょうよ。